ユナイテッドアローズがOMO推進の新評価制度を導入 初代DXセールスマスター仲希望さんに聞く

2023/10/30 07:59 更新


仲さんは03年入社で関西や関東の10店で販売員を経験した

 ユナイテッドアローズはOMO(オンラインとオフラインの融合)推進のため、「DXセールスマスター」制度を導入した。認定基準は、自社ECへのスタイリング投稿の件数と閲覧数、投稿経由売上高などが社内上位で、デジタル接客を推進する社員の模範的存在であることだ。

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 初代DXセールスマスターの仲希望さんは入社20年目。9月にリアルとデジタル双方の接客力を評価する大会「スタッフオブザイヤー」(バニッシュ・スタンダード主催)でグランプリを受賞した。

 勤務するのはユナイテッドアローズ新宿店。客数が多く接客が忙しいため、撮影するのは開店前。「毎日5件は投稿している。大会前はいつもより1時間早く来て10件投稿した」。子育てで時短勤務中だが、時間の使い方を工夫している。

 「コーディネートの組み立てや早着替えが得意」で、三脚を使った撮影を一人で素早くこなす。店頭接客を終え、退勤までに写真を編集、説明文を考え、「できるだけ写真でイメージが伝わるよう心掛けている」。

新宿店が扱う人気ブランドを使ったカジュアルからフォーマルまで幅広く提案する

 ECの客に響く投稿内容も常に分析する。商品の見せ方だけでなく、同世代の40代の参考になるコーディネートに似合う髪色や髪形にも気を遣う。

 DXセールスマスター認定は「スタイリング投稿を続ける目標やモチベーション」になった。今後は「会社のために貢献したい」。自身の売り上げに力を入れつつ、後輩の指導やスタッフオブザイヤーを目指す同僚の応援もしたいという。

20年ごろから投稿に力を入れ、今は投稿数も閲覧数も社内で上位をキープしている

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