EC主軸のレディスブランド「インパーフ」は25春夏にスタートした。ベイクルーズの「ドゥーズィエムクラス」でプレスを務めていた佐藤麻理奈さんが立ち上げた。ECとショールームを運営するピラー(東京、石井翔大代表)が販売する。ファーストコレクションは、上質な素材を使用したミニマルなデザインのトップやスカートの3型に絞った。
ミレニアム世代の女性がメインターゲットだ。販売員を経て、プレスを約6年経験した佐藤さんは「コロナ禍を機に、自分と同世代の女性はトレンドのアイテムをたくさん買うより、ベーシックで長く着られる服を選ぶように変わった」と感じていた。そこに着目し、上質素材を使い、女性らしいシルエットや抜け感を意識して企画した。
25年春物の綿100%のTシャツ(税込み1万2100円)は、シンプルながらウエストを少し絞ったシルエットが特徴的だ。ロング丈のタイトスカート(2万9700円)は、厚みのあるサテンを使って体のラインを拾いにくいデザインに仕上げた。首元やウエストにアシンメトリーなドレープを作ったトップ(1万9800円)は、ヒップまで隠れる丈や落ち感がポイントだ。


「今着たいと思ったお客様がすぐに手に取れるよう」受注販売は当面行わない。販売する商品を3型に絞った分、仕入れる量を増やした。4月に東京都世田谷区の自社ショールームで2回実施したイベントでは、初回に仕入れた分が完売するほどの反響を得た。

販路は自社ECが主力だが、卸売りも検討している。7、8月にはウェアのバリエーションを広げ、スタイリング提案にも力を入れる。バッグなどの雑貨も出す予定だ。
