総合アパレルの今期売上高が、ようやく「コロナ禍」前にあたる19年度の水準を上回りそうだ。本業のもうけを示す営業利益はいち早く21年度にV字回復、その後も改善している。回復軌道に乗ったと見られるが、その度合いやスピード感、収益力には企業ごとに濃淡がある。
(永松浩介)
固定費削減が奏功
19年度の5社(ワールド、オンワードホールディングス、TSIホールディングス、三陽商会、ルックホールディングス)合計の売上高は7600億円、営業利益は81億円だった。営業機会の減少などコロナ禍の影響を最も受けた20年度は売上高が5600億円ほどにまで落ち込み、大幅な営業赤字に陥ったが、その後の各社の事業構造改革の推進を通じて徐々に回復した。
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