ダイヤモンドの好奇心 ここで磨く(松井孝予)

2014/02/14 13:06 更新


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ヴァン クリーフ&アーペル。このジュエリーメゾンの物語は、恋愛から始まる。宝石商の娘エステル・アーペルと、宝石職人の息子アルフレッド・ヴァン クリーフが恋に落ち、1895年に結婚。「ヴァン クリーフ&アーペル」が誕生する。妻の兄、シャルルが加わり1906年にパリ・ヴァンドーム広場にブティックがオープン。そして夫の兄弟たちも参加しながら、このメゾンは発展していった。

このハイジュエラーは、宝石の美しさの情熱を、自分の目と指で体験できる「レコール ヴァン クリーフ&アーペル」を2年前に開校。そして今日、「レコール」はヴァンドーム広場の私邸に移転。宝石を学ぶバックステージは、白が基調の瀟洒な2フロアを螺旋階段で結び、総面積を750平方メートルに拡張、カリキュラムを更に充実。ダイヤモンドのような好奇心は、ここで磨かれる!

「レコール」ではグループ制(最高12人)で、美術史、宝石学、サヴォワールフェール(英訳すると「ノウハウ」)を、それぞれの専門講師のもと、13回の講義(1講義4時間、仏語・英語)で、「発見」「体験」「理解」していく。

宝石学は、数々のループで岩石を「読む」。講師の地質学者で宝石鑑定士のドミニク・デュフェルモン氏が導く石の世界、言葉が輝くように聞こえる。ジュエリーのアトリエでは、作品が出来るまでのステップを体験しながら学ぶ。ジュエリーの美しさが創造される工程は、まさに驚きでしかない。デザインから模型まで、そして時計のアトリエの講義も待っている。講義の後は、サロンのような図書室で、美の知識欲の続きをどうぞ。

ヴァン クリーフ&アーペルのレコールは、世界を移動する。初旅行は昨年7月、東京で2週間開校し600人が受講した。レコールの講師の一人は、「日本人は本当に手先が起用で驚かされた」と実技の思い出を話してくれた。この東京での成功を機に、これからレコールは毎年世界のどこかの都市で束の間の扉を開く。

受講料は、1テーマごとに600~800ユーロ。7、8月のヴァカンスを除き、月毎に開校。インターネットで予約可(お早めに)。詳細はこちらのサイトで。


 
さあ、レコール案内。まずはここで美術史から

 
宝石学 オパールを「読む」 


読まれるのを待つ石たち 


校内に飾られた歴代のジュエリーの型

 
これを着てこれからアトリエに入ります 


アトリエ内。作業机。壁の向こうはデッサンのスタジオ 


ジュエリーを創る道具たち。それを操る手。美しい。

 
時計のアトリエ。そのメカニックを知る 


ビブリオテーク(図書室) 


ここには秘蔵書。パリのドイツ人美術商サミュエル・ビングが1888〜91年に発行した月刊誌” LE JAPON ARTISTIQUE “(「藝術の日本」)
ビングはこの月刊誌でジャポニスムを広めた




松井孝予

(今はなき)リクルート・フロムエー、雑誌Switchを経て渡仏。パリで学業に専念、2004年から繊研新聞社パリ通信員。ソムリエになった気分でフレンチ小料理に合うワインを選ぶのが日課。ジャックラッセルテリア(もちろん犬)の家族ライカ家と同居。

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