《寄稿》河合拓のアパレル業界「新産業論」② 「価格は正義」と向きあわない

2021/07/15 06:27 更新会員限定


 一般家庭向けに、平均5000円前後の高価な服が並ぶ国は「日本と韓国ぐらいだ」と、私が日本IBM時代にニューヨークで出会ったイタリア人の同僚に言われた。「イタリアからの船積み先は日本と韓国がメインである」とも。

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 しかし、その日本も成長が止まり、国民の実質賃金は貧しくなる一方で、非正規雇用も増加の一途。さらに近い将来、流通業界を震源地とした大失業時代が訪れるだろう。若い人はもっと悲惨だ。乱発する国債・貨幣のツケは、出口戦略も見えず、結果、将来の重税が待ち受けている。

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