《トップに聞く》吉田社長 吉田幸裕氏 「ポーター」に次ぐ柱ブランドを育成 日本の職人を守りたい

2023/07/04 13:00 更新有料会員限定


吉田幸裕氏

 自社ブランド「ポーター」主力の吉田は、これまで種まきしてきたことが実ってきた。「作り手のかばん職人を守りたい」との強い思いからトランクショーで全国を巡るなど新たなファンづくりを徹底し、コロナ禍の厳しい状況を乗り越えた。新ブランド「POTR」(ピー・オー・ティー・アール)も立ち上げ、次代を担う柱ブランドへの育成を目指す。今春には東京ミッドタウン八重洲に新旗艦店をオープンした。

(大竹清臣)

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 旅行も外出も制限されたコロナ禍で職人を守るには限界を感じました。これまでのやり方を見直し、店舗で待っているだけではなく、かばんを買ってもらう機会を創出できるような攻めの販売を心掛けました。店頭の接客でも双方向のコミュニケーションやきめ細かい顧客管理を徹底しました。自社の商品の魅力をより多くの人たちに伝えるため、期間限定のトランクショーを開催し、全国を巡りました。これは、戦後の焼け野原となった東京でリヤカーを引いて行商した創業者の精神を見習い、現代版リヤカーを什器として活用し、自分たちの手で商品を届けました。

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