四千頭身・都築拓紀さんの「ヒロキツヅキ」 「僕が着たい」サイズと加工を形に

2025/12/26 14:00 更新NEW!


都築拓紀さん

 服好きとして知られるお笑いトリオ「四千頭身」の都築拓紀さんが手掛ける「ヒロキツヅキ」(運営はユトリ)は23年にスタートしたアパレルブランドだ。古着やスナップ写真から着想を得て、自身が着たいと思う服を企画している。ファンは20代男性が中心だ。12月は今秋冬物のお披露目イベントを東京と名古屋、福岡を巡回して開催している。

(相神優波)

自ら手作業で加工

 服作りの発想源は自身が愛好する古着やスナップ写真だ。「海外のおしゃれな人のスタイリングを見て、かっこいいな、着たいなと思った服を形にすることが多い」

 ピンクや黄色に製品染めしたオーバーサイズのケーブルセーターや、汚れたような加工やペイントを大胆に施したスタジャンなど、古着の風合いを表現したアイテムが特徴だ。「加工をお願いした工場に、『そこまではできない』と言われたこともあった」。それでも諦めきれず、その時は50着全てを自らの手作業で仕上げたという。

 25~26年秋冬物で販売しているボーダーTシャツは、セーターとレイヤードした際に映えるよう、裾部分にあえて破ったようなダメージ加工を施した。ダブルジップのフーディーには、色も形も異なるボタンを身頃いっぱいに縫い付けている。

たくさんのボタンをあしらったフーディー(25~26年秋冬物)

恩返しがしたい

 販売は主にECのため、ワンサイズに絞っている。「サイズを細かく設定してお客さんに選んでもらうのではなく、僕が着るならこのサイズだな、と思うシルエットを最初から作っています。それをそのまま着てほしいんです」

 「デザイナーブランドが好きなので、それを超えるものは作れないと思っていた」と話すように、当初は服作りに強い関心があったわけではない。現在は「声を掛けてくれたスタイリストやユトリの企画チームが本当に素敵なメンバーで、良い物作りができている」。だからこそ「ブランドの規模をきちんと大きくして恩返しがしたい、と思うようになった」と心境を話す。

 商品のお披露目を兼ねたリアルイベントも不定期で実施する。「お客さんと直接コミュニケーションを取るたびに良い手応えを感じています。将来的にはランウェーショーなど、話題性のあることにも挑戦したい」と語る。

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