高島屋は視覚障害者と一緒に商品開発した新プロジェクト「ファッション・フォー・オール・ユア・センシズ」を始めた。同プロジェクトは高島屋のサステイナブル活動「ツナグアクション」の一環で、商品やイベントを通じて社会課題の解決と利益の両立に取り組む。インクルーシブ(包括的)デザインによる新しいファッションの提案と、従来の視覚偏重のファッション提案では届かなかった層へのアプローチで新たなマーケットを開拓するのが狙い。
(松浦治)
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リードユーザーと共に創る
「我々の役割はファッションを届けることにある。全ての人が本当にファッションを楽しめているのか」というプロジェクトリーダーの竹村健太マーチャンダイザーらの疑問をきっかけに企画が始まった。視覚要素が強いファッションを問い直すことで、「見える」「見えない」にとらわれず、誰もが楽しめるアイテムの開発を目指した。