NYに現代日本画専門のギャラリー誕生!(杉本佳子)

2017/08/07 12:26 更新


 ニューヨークのチェルシーに日本画専門のギャラリーがオープンした。2006年に福島県郡山市、2012年に東京都目黒区にオープンした郷さくら美術館が、現代日本画をより広めるべく、ニューヨークにギャラリーを開設したもの。郷さくら美術館は存命の日本画作家を専門に、200数十名の作家による700点以上を所蔵している。




 郷さくら美術館の館長である中村鉄平さんによると、「日本画」は明治の初期に生まれた言葉であるものの、その定義は日本でもほとんど知られていない。日本画といえば浮世絵や北斎の名前は出てくるが、日本画の良さをもっと知ってもらうためには存命の作家の作品をより広めることが重要という考えの元、運営されている。




 ちなみに中村さんは、4年前までオンワード樫山で商品企画をしていらした人物。元々絵が好きだったそうだが、郷さくら美術館のオーナーの「現代日本画をもっと知ってほしい」という意気込みに感銘を受けて転職されたとか。




 海外にオープンするにあたりニューヨークを選んだのは、世界のアートの中心地だから。ギャラリーがあるチェルシーは、アートギャラリーが多く集まるエリアだ。加えて、ハイラインの出入り口のすぐそばであることから、観光客の立ち寄りも期待されている。




 ギャラリーの広さは80坪。オープニングは、「さくら」にまつわる14作品を展示している。作品はいずれも、郷さくら美術館のために描かれたもので、この絵自体を売ることはないが、この作家の作品をほしいという人がいたら、作家とお客をつなぐ役割はしていくという。




 どの絵も、日本人にとっては癒される雰囲気が漂う。ニューヨークにいながらにして、ここを訪れたらいつでも日本画を見ることができるのはありがたい。




 日本画に使われる絵の具の材料も展示されている。今後は、1ヶ月から1ヵ月半ごとに作品を入れ替えていくそうだ。







89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッションビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダムに紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ



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