ブロンクスにあるニューヨーク植物園で、「ヴァン・ゴッホの花」展が24日に始まる。同植物園は過去にもフリーダ・カーロ、草間彌生などのアーティストと組んだ展覧会を開催し、いずれも見ごたえがあった。今回も、ゴッホの絵に描かれた花の世界を、植物園ならではの視点で表現した。
たとえば、ゴッホの花の絵を再現した巨大なオブジェ。絵の中に描かれている6種類の花について、イラストと名前を並べて表示している。「あれはグラジオラスか」「コーンフラワーはどこにある?」のような感じで、子供も含め、花を名前と共に特定しやすくしている。
ゴッホといえばやっぱりヒマワリだ。最も大きなヒマワリのオブジェは特大サイズでインパクトがある。それとは別に、オブジェとしてつくったヒマワリと本物のヒマワリの花をミックスした「ヒマワリ畑」がある。ヒマワリと一口に言っても、世界には100種類のヒマワリがあるそうで、そのうちのいくつかを楽しめる。
このディスプレーもインパクトがあって楽しい。遊び心たっぷりの発想がいい。
温室の中には、ゴッホの絵に描かれた花を彫刻のようなオブジェで再現したコーナーがある。1890年に描かれた「アイリス」は、やはりゴッホの代表的な花の絵の1つだろう。彫刻はペイントされたスティールやベニヤ板などでつくられた。
ゴッホが精神を病んで入院していた1889年に描いた、病院の中庭の絵に描かれていた庭園を再現したコーナー。ゴッホの「自然は聖域で、外で時間を過ごすことは癒しになった」との言葉も紹介されている。晩年は、庭園で時間を過ごすことが唯一ほっとできる時間と言っていたという。ストレスの多い現代社会の中で、花や自然に触れて癒されてほしいという植物園のメッセージとも感じられた。
中央の丸い池にはもちろん、水連の花をのぞかせている。この植物園には別途、水連が元々何種類もあるプールがあるのだが、この時期、色とりどりの水連の花が見れて、まさにゴッホ展のスタートにふさわしい時期になった。会期は10月28日まで。
89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッションビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダムに紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ)