中国「独身の日」商戦終わる アリババは5000億元

2020/11/13 06:26 更新


アリババ開催の「独身の日」イベント(アリババ提供)

 【上海支局】中国最大の消費イベント「独身の日」商戦が終わった。新型コロナウイルスの影響で抑制されていた消費マインドが一気に爆発した様相で、アリババの売上高は4982億元、これに続く京東は2715億元だった。今年は商戦の山が二つあり2社とも11月1日から11日までの合計金額を公表しているため、昨年までの11月11日1日だけの数字とは単純に比較できないが、アリババが前年比85.6%増、京東は32.8%増となった。

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 アリババによれば第1の山だった11月1日から3日で資生堂が昨年の売上高を上回るなど、順調な滑り出しだった。期間中に1億元以上販売したブランドは470以上になる。11日午後11時現在の注文数は22億5000万個を超えた。これは2010年の1年間の中国で取り扱われた宅配便と同じだという。越境ECでは日本が5年連続の1位だった。

 海外旅行できない人たちが高級ブランドを購入する一方で、生活必需品の販売も好調だった。京東では生鮮食料品の販売が好調で、京東スーパーは11日午前0時から10分間で昨年の10倍の売上高を記録、家電ではエアコンが15秒で1億元、冷蔵庫・洗濯機は2分で3億元を超えた。

 蘇寧易購は金額を公表していないが11日午前1時時点で前年比72%増、特に家電製品の伸びが大きい。現地報道によればスポーツ用品大手の安踏の期間中の売上高は28億4000億元、53%増で、20年のEC売上高が100億元を超えた。

 その一方で、巨大化するEC市場に対して政府は10日、電子決済サービスへの監視を強化する方針を発表した。

バス停にはアリババと京東の看板が


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