新たなSCの開発が困難になっている。1.5倍あるいは2倍に高騰したとされる建設費が収益の確保を難しくしているためだ。そこで注目されるのが退店跡を含めた既存大型店を切り替えたSCの開設。5月オープン予定のららテラス川口は百貨店の跡を転換するもの。対象は人口に恵まれた地域に限られつつも、そうした開発が広がりそうだ。
(田村光龍)
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ファミリーを集客
ヒューリックは24年11月、GMS(総合小売業)のイトーヨーカ堂東大和店をSCのリコパ東大和として開業した。2層の店舗面積は1万6100平方メートルでヨーカ堂の食品売り場などは残しつつ、フードコートなどを刷新、2階の非食品売り場を切り替え、テナント35店を揃える。ヨーカ堂としても力のあった店舗を転換したもので、年間350万人だった来館客数をファミリー層の取り込みを強めることで400万人に引き上げることを目指す。
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