4月下旬、原宿に二つの新店がオープンした。アダストリアの「アンドエスティトーキョー」とユナイテッドアローズの「タバヤ・ユナイテッドアローズ」だ。いずれも既存事業の店舗とは異なる役割を担う。2社が新店を通じてそれぞれ何を目指す考えなのか、見る。
(柏木均之=本社編集部)
アンドエスティトーキョー
リアルとデジタルを結ぶ
「アンドエスティ」とは、アダストリアが進めるリアルとデジタルを結ぶ事業の総称だ。24年10月に同社が着手した自社ECのオープンモール化と全国に現在30弱ある実店舗「アンドエスティストア」の連携が成長戦略の要となっている。
すでに新設の子会社にEC運営と関連事業を移管しており、自社ブランドだけでなく他社ブランドの出店も増やして30年に流通総額1000億円を達成し、SPA(製造小売業)からプラットフォーマーへの業態転換を目指す。
他社モールとの差別化のカギを握るのが21年から出店を開始したアンドエスティストアだ。複数の自社ブランドを集積して販売することで、単独ブランドでは進出が難しい小規模商圏にも店を増やしてきた。
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