名古屋の地元企業や事業者との協業商品を販売するイベント「大名古屋展2025」が8月1日から名古屋・栄ラシックのビームス名古屋、東京・新宿のビームスニューズで開催されている。ラシックでは同展に並行して、名古屋の魅力を発信する参加型企画展示も初開催している。
【関連記事】ビームス「大名古屋展2025」 〝かぶき者〟をテーマに9社・団体と協業
協業企画では9社・団体と商品開発、共同企画に取り組んだ。初参加のコメ兵との協業では、ビームスのバイヤーがコメ兵本館に訪れ、気になる商品をピックアップ。コメ兵本館の期間限定店で、バイヤーが選んだ商品を販売するほか、コメ兵の商品を使ったスタイリングを組み、ラシックで展示している。コメ兵の商品を「大名古屋展のフィルターを通して提案」し、一次流通と二次流通の垣根を越えて、服選びの楽しみを伝える。
Jリーグ「名古屋グランパスエイト」との協業商品ではレジャーにもタウンにも使えるアロハシャツ(税込み1万6500円)とパンツ(1万3200円)のセットアップを販売している。さらっと乾きやすい素材使いと、墨黒とサーモンピンクの色合いがポイント。愛知県の形をモチーフにした島で、マスコット「グランパスくん」が遊ぶ様子が描かれる。

6回目となる今回、新たな取り組みとして参加型展示「いいじゃんなごや」も同時開催している。ビームスと青山学院大学のゼミ、電通が協力して始まった産学連携の取り組みで、会場にボードを設置。明円卓監修のもと、デザインはX(旧ツイッター)の投稿を模し、「なごやあるあるを教えてください」「絶対行く名古屋飯のお店を教えてください」などの問いを投げかけた。来場者は用意された紙に回答を書き、設問の下に貼り付けることで企画に参加する。
名古屋の魅力を外部に発信したり、他人の回答に共感するなど「来場者が自発的に参加し、発見できる場」を目指し、名古屋に住む人のシビックプライド(地域に対する住民の誇り)の醸成を後押しする。
同展は今年、名古屋市シティプロモーションの後援事業・ブランドパートナーとなった。シティープロモーションサイト「やさなご」にも掲載されるなど、より発信力が強まった。担当者は「名古屋、愛知の魅力を届けようと取り組んできたが、行政の方が加わることにより、今までできなかったことや新たな取り組みが広がっていくのではとわくわくしている」と手応えを得ている。