三景の中国事業 製販一体で成果、アジアの連携も実る

2018/03/13 04:27 更新


 三景の中国事業を担う中国三景グループが製販一体のビジネスを強化し、成果を上げている。この間、同業の副資材卸にはないメーカー機能を中国でも磨いて確立した安定品質が日本の顧客を中心に支持されている。他の海外事業会社との連携を密にし、東南アジアなどに広がる縫製地での需要を着実にとらえている。

(小堀真嗣)

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 中国三景グループは、営業、販売、物流といった中国オペレーションの基軸となる上海三景貿易と、服飾副資材の生産・加工工場、ICタグを含む下げ札、ケアラベルなどのレーベル生産工場、縫製工場で構成される。この間、グループの強みになっているのが、日本水準の安定品質を備えた副資材だ。一昨年、日本から派遣した技術者を工場に常駐させ、日本の顧客に通用する品質・コストを実現した。現地メーカーから調達している副資材も同様に技術者を派遣して品質を改善し、商品の競争力を高めて拡販している。

 一方、中国の内販向けには、日本から持ち込んだ糸を生地化するなど「現地メーカーではできない付加価値の高い副資材」が売れている。

 レーベルも順調に拡販体制が整ってきた。中核拠点の太倉工場ではICタグの全生産を担うほか、印字・エンコードまで一貫で行う。日本をはじめとする有力アパレルメーカー、小売業からの受注増に伴い、高速機などの増設を進める。新たにスペースを確保し、現状の3倍まで生産能力を拡大する計画だ。コストの圧縮と短納期化のため、自動化に着手している。予備機を併設して故障リスクに備えながら、タグの加工や検査などの工程を省人化した。

 多様な副資材は、上海三景貿易に構えたショールームに展示して販売に結び付ける。近々、ICタグの運用デモンストレーションもできる、レーベルに特化したショールームも設ける。

 中国のグループ内連携だけでなく、香港、ベトナム、バングラデシュにある海外の事業会社との連携も実ってきた。特にこの1年で、各拠点の責任者同士の連携を強め、商機に対して素早く判断・行動した結果、成約につながっている。引き続き顧客の要望に応じた最適な供給網を築き、海外事業全体の収益を押し上げる考えだ。


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