ルーズソックスがSNSを中心に〝バズって〟いる。90年代中旬以降に女子高生の間で流行し、制服に合わせるファッションアイテムとして愛された。当時の仕掛け人である岡本のブロンドール事業部が学生へのアプローチに加え、新たに「大人が楽しめるルーズソックス」を22年春夏から提案する。
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特徴は、大人でも楽しめるファッション性だ。注目はタイダイ柄。欧米では〝スラウチ〟と呼ばれるルーズソックスを家の中で履く人が増え、中でもタイダイ柄が人気という。この流れを受け、同社ではタイダイ柄や色物のルーズソックスがブームになると見ている。夏には涼し気な「サマールーズ」もお薦め。本体価格1000~2700円。
ボリューミーな柄ソックスとしては日常着に取り入れやすく、アウトドアとも相性がいい。ルーズソックスにトレッキングシューズの組み合わせが、欧米では支持されている。
岡田八壽子クリエイティブディレクターは、90年代のトレンド傾向から「必ずもう一度はやる」と踏んでいた。そのため、2年前から企画を用意し、定番の白を販売している。「見せて楽しいキャッチーなルーズソックスを広めていきたい」と、ファッション市場を盛り上げる。ゴムを抜いた「ゴム抜きルーズ」や約2メートルの超ロングルーズなど、いわゆる〝世代〟にとっては思い出深いアイテム。岡田さんは「スカートが短くなるとレッグウェアは変わる」とも話す。昨今のミニスカートブームに久しぶりにルーズソックスがマッチしそうだ。
