25~26年秋冬ニューヨーク・ファッションウィーク 匠の技が光るディテール

2025/02/14 06:30 更新有料会員限定


 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】25~26年秋冬ニューヨーク・ファッションウィークは、「自由」への関心と憧れが高まった。決めつけられたくない、とらわれたくないという気分を、デザイナーが服で表現したシーズンだった。

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 トム・ブラウンの会場の中央には白い机と椅子が置かれ、机の上には白い鳥かごがある。周囲の床には白い紙で折った鳥が置かれ、頭上にも旋回しているかのように白い紙の鳥がつり下げられている。2000羽の鳥に囲まれた鳥かごの中の2羽は、「なんて素敵なんだ。なりたい自分になれたら、なんて素晴らしいんだろう」と思うという設定だ。

 メイン素材は伝統的なメンズウェアに使われるグレンチェック、千鳥格子、ウィンドーペーン。そこに鳥のモチーフを加えているが、インターシャで柄を入れ込んだのは驚きだ。小さなビーズを留めつけた手刺繍を加えたチェックのコートもあり、いずれも日本の工場の匠(たくみ)の技に目を見張る。

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