MDが使う「算数」をショップ運営に役立てよう!《第3講》㉗(佐藤正臣)

2023/11/01 06:00 更新


(第2項)目標設定・管理の重要性

6.PDCAサイクルの活用②

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前回の講義では、DさんにPDCAのわかりやすい解説をしていただきました。ありがとうございます。



どういたしましてですm(__)m。



復習になりますが、PDCAを回す目的は、ショップの業務改善です。改善活動を継続的に行うことで、ショップにおける業務の精度を上げ、少しでも売上・粗利益を多く獲得することに繋げることが、個人的に目的だと思います。



ですがせんせは前回の講義で、PDCAを回すことが作業的になってしまい、効果をあげられない組織も多いと仰いましたね。



はい。ということで、今回はPDCAを回す際の注意点を項目ごとにお伝え出来ればと存じます。Dさん。Tさん。今回もよろしくお願いいたします。



よろしくお願いいたしますm(__)m



まずはPLANのPの部分である計画、目標設定する際の注意点をお伝えします。これは、これまでの講義で勉強しました“SMARTの法則”を意識し、目標設定をすることが重要となります。では、Tさん、SMARTの法則をわかりやすく読者の皆様にお伝えください。



はい、承知いたしました!

SMARTの法則は、

  • specific
  • measurable
  • achievable
  • relevant
  • timetable

この単語の頭文字をとってSMARTの法則と言います。これを日本語訳すると、以下の図のようになります。読者の皆様、以下の図をご覧ください。


Tさん、説明ありがとうございます。要は、SMARTの法則を意識しながら、ショップの目標設定を行おう!ということになるのですが、その際さらに意識した方が良いことを、以下箇条書きでお伝えします。

①販売の業務分掌ごとに分かりやすい言葉で設定しよう(具体的)

②数字目標を設定する際は、必ず過去データを利用しよう(測定可能)

③昨年以前(同月・同週等)のデータと前月・前週のデータを両方活用しよう(測定可能)※内的・外的要因が掴める指標があれば利用しよう

④パワハラでも保守的でもない、ショップの能力を出し切れば届く目標設定にしよう(達成可能)

⑤VMDのVP(売れる場所)に置く商品の売上目標など、何かと何かを関連させた目標設定を意識しよう(関連させる)



せんせ、私が補足します。SMARTの法則のTであるtimetable(期限を区切る)を意識して、週・月単位でPDCAを回すことが重要になるのですね!



Dさん、補足ありがとうございます。Dさんの仰る通りです。



なるほどです( ..)φ



私が掲げた目標設定する際に意識する点を、簡単に解説いたします。

①はショップの業務は多岐にわたりますので、接客の目標、SNS運用の目標、在庫管理の目標と、業務別に目標設定するだけでも、具体的かつ分かりやすくなります。

②③は関連していますのでまとめて説明します。以前の講義でもお伝えしたように、目標設定に数字の目標は欠かせません。しかし漠然と数字の目標を掲げるのではなく、自ショップの過去データを活用することが重要です。また、前年の過去データだけではなく、前週や前月の過去データを活用することも、重要となりますね。



以前せんせがMD講義の際に、過去データは自組織の“癖”を表現したものと捉えることができる。その“癖"を理解し、うまく活用することが重要だと仰っていましたね。過去データの活用は、ショップの目標設定において重要な部分ですね。



Dさん、MD講義のことを覚えてくださっていてありがとうございます。

④に関しましては、以前の講義でもお伝えしたように、達成不可能で無謀な目標を掲げても、ショップスタッフがしらけてしまうだけです。ハードルが低い保守的な目標を掲げても、ショップの成長が阻害される可能性が高いです。だからこそ、ショップの能力を現状よりもさらに出し切れば目標を達成できる部分を探り、目標設定を行うことが重要となります。



よくわかります。Dさんが中心となって出してくださるショップの売上予算を達成するのは、簡単ではないのですが、私たちショップのメンバーが団結し、ショップ業務を向上させれば、達成できる予算になっていると感じています^_^。



Tさん、ありがとう(T_T)。



最後に⑤です。これは、ショップの売れる場所(VP)の数字目標を立てる。その数字目標と商品の売上目標を関連させて目標設定をするなど、関連する業務を目標設定することも、ショップ業務の改善・向上に繋がると思います。



なるほどです( ..)φ。



ということで、今回の講義はここで終了です。PDCAのD(DO)の部分は、設定した目標を実践することになりますので、次回はC(CHECK)の測定・評価・検証する部分の注意点をお伝えできればと存じます。

PDCAが上手くいかない組織は、このCの部分の精度の低さにあると感じていますので、次回の講義は重要です。Dさん、Tさん、次回もよろしくお願いいたします。



承知いたしました!

では、皆さん。次回もお楽しみに(@^^)/~~~

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佐藤正臣 95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。www.msmd.jp



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