ミズノ、スポーツ施設サービス事業拡大へ

2017/01/18 06:30 更新


 ミズノはスポーツ施設サービス事業を拡大している。今期(17年3月期)は15の運営主体と新規契約し、今期末には全国で149契約・777施設となる見込みだ。

 16日から運営受託を開始した大阪府松原市の公共施設「まつばらテラス(輝)」では運動プログラムとともに文化系プログラムも充実した。同事業では施設運営のソフト面と設計施工のハード面の両面を強化している。

 まつばらテラス(輝)はさまざまな年代の市民交流を促進するために15日開業した施設で、ミズノと子会社のミズノスポーツサービスが、楽しみながら協調性や自主性を養う子供育成プログラムや高齢者向け健康増進プログラムを実施する。今回は大阪よみうり文化センターと協力して、カルチャー講座を多数取り入れた。

 運動プログラムでは高齢者向け「ラララサーキットライト」、2歳から未就学児を対象とした「リトルキッズスクール」、小学生以上を対象とした「BTダンス」を提供する。参加費はラララサーキットライト1回500円(3カ月1クール制)など。

 同社は、公共施設の建設や維持管理、運営を民間の資金や経営能力を活用して行うPFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)事業も広げている。昨年8月には川西市市民体育館(兵庫県)を運営する特別目的会社の川西市スポーツ・ウェルネスの代表企業となり、施設を建て替え、運営業務を開始した。PFI事業は8契約目となった。

 同体育館は「利用者同士でコミュニケーションしやすい空間づくり」をコンセプトに主競技場のほか、トレーニング室やランニングトラック、会議室を備える。隣接する市民運動場には野球場やテニスコートがある。災害時には地域の防災施設として活用できるように防災設備を設置した。現役のトップアスリートや、かつて第一線で活躍したアスリートによる専門的な実技指導を行う「ミズノビクトリークリニック」も開催する。

 

RARARASA
「ラララサーキットライト」はミズノの健康グッズを使い、椅子に座った姿勢で行う(「まつばらテラス(輝)」)
MATUBARA
15日にグランドオープンした公共施設「まつばらテラス(輝)」


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