三越伊勢丹は、3月から始めたEC限定の自社ブランド「アーム・イン・アーム」でヤフーと協業し、検索データなどのビッグデータを活用して開発したロングスカートを9月25日から販売する。
【関連記事】百貨店の外商に転機 個人からITを使った組織へ
「ヤフー!検索」の検索ワードや「ヤフー!知恵袋」の口コミなどのビッグデータを分析し、小柄で子育て中の女性は、ロングスカートを着たくても様々な要因で着られない悩みがあることが分かった。子育て中の女性の座談会も実施し、生の声や要望を聞き出し、商品開発を進めた。
洗えてしわになりにくい素材はもちろんのこと、ポケットは抱っこひもが干渉しない位置に、小柄な女性でもバランスよく見えるようにボタンの位置や丈なども調整した。色はブラックとブルーグリーンの2色、6000円。
同ブランドは「共創」をテーマに、インスタグラムなどのSNSを積極的に活用して情報提供をしているほか、アプリ内の機能「ストーリーズ」の中で「どちらの色がいい?」などアンケートを取って顧客の意見を吸い上げている。また、リアルでの接点も設けている。定期的に顧客との座談会を開き、意見を商品開発に生かしている。伊勢丹や三越の顧客以外の新規客が多く、新たな顧客の獲得にもつなげている。
