25年秋冬のレディス企画は、エレガンスからカジュアルまで幅広くトラッド要素を取り入れており、チェックを採用するケースが目立つ。対象世代にかかわらずグレンチェックや千鳥格子などバリエーションが広がっている。甘さやカジュアルがベースであっても、品の良さやシャープさを加える有力な要素として使われている。
(武田学)
千鳥格子を取り入れて新鮮味を出したのはアイランドの「グレースクラス」。伊オピフィーチェの素材を使用してフーディーコートを作った。特別な糸と仕上げにこだわった上質で柔らかな生地で軽さを追求。着丈119センチのオーバーサイズながらもストレスなく羽織れるよう工夫した。クラシカルな表情が上品な雰囲気だ。
ウール51%・ナイロン30%・アクリル19%で、ボトムなどのアイテムも揃えた。コートは税抜き17万6000円。

パパスの「タバサ」のイチ押しは、ギンガムチェックのシリーズ。綿とウールの縮み方の違いと質感の違いを生かした凹凸のある表面感と軽くソフトな風合いが特徴だ。ワンピースは前後の身頃の上の部分を無地のジャージーで切り替えた抜け感のあるデザインだ。ショート丈ジャケットとのセットアップは、バランス感の良さでスタイルアップして見えるようにした。