三越伊勢丹が外商改革を加速 商品・販売をパーソナル化

2022/06/30 06:29 更新会員限定


 三越伊勢丹は外商改革を加速させる。新宿、日本橋の両本店の個人外商と法人外商を統合した外商統括部を22年4月に新設し、従来の縦割りからフラットな組織に転換して、商品・販売のパーソナル化、スピード感のある顧客対応を徹底する。「場所や店舗にとらわれることなく、高感度・上質戦略を推進する」という百貨店外商の新たな在り方を構築する。

(松浦治)

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 コロナ下で百貨店売上高が落ち込んだ一方で、外商の売り上げ比率は伸び続けている。伊勢丹新宿本店と三越日本橋本店の2店計の外商売り上げは21年度790億円で、コロナ前の19年度(684億円)を上回った。買い上げ上位5%の顧客が店舗全体の売り上げの5割を占めるまでになった。さらに課題だった若年層の顧客獲得が進んだ。買い上げ上位顧客の49歳以下の比率は伊勢丹新宿本店が28.8%(20年は23.6%)、三越日本橋本店は9.3%(7.3%)に増加した。

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