経済産業省は厚生労働省の「毎月勤労統計」をめぐる不正調査問題を受け、12の基幹統計を点検した結果、商業動態統計など三つの基幹統計で手続き上などの問題があったことを公表した。いずれも、「統計データの修正が必要となるものはない」としている。
【関連記事】経産省 UVカット加工した繊維製品でJIS化
問題があったのは商業動態統計のほか、経済産業省企業活動基本統計とガス事業生産動態統計で、計4件。商業動態統計は17年7月に標本抽出に用いる母集団名簿を12年時点から14年時点の最新の情報に更新した際に、統計法に基づく承認事項の変更申請手続きをしていなかった。「調査は最新の名簿情報を使用して実施しており、結果の精度と信頼性に影響はない」という。同省では「総務省と相談の上、調査計画上の母集団の記載を変更する申請手続きを早急に行う」としている。
商業動態統計は卸売業や百貨店、チェーンストアなどの小売業などの前月の売り上げデータを毎月末に公表している。