三陽商会は、レディスブランド「キャストコロン」の新ラインを立ち上げた。これまでの百貨店販路とは違う、ファッションビルやSCへの新たな販路を狙ったもので、ブランド全体の規模拡大を目指す。ショップは26年春夏からの販売に向け取り組む。
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キャストコロンは21年にスタートし、「日常に取り入れやすいデザイン性と長く着用できる普遍性を兼ね揃えたスタンダード服」を提案し、支持を広げている。現在、百貨店に7店を展開し、売上高伸び率は、前期(25年2月期)が2ケタ増で、今期も2ケタ増と好調。25年春には、同社が定める「チャレンジ領域」から「基幹事業」へと位置付けが変わり、売り上げアップを目指している。
新ラインは「働く女性のワークウェアとして代表的なジャケット、シャツ、セットアップ」をメインに、ファッション性と機能性を兼ね備え、トップとボトムの同素材企画や日常で活躍する実用性とイージーケア、ストレスフリーなアイテムを揃え、「新しいワークウェア」を提案する。アイテムでは、ボンディングのジャケットとパンツ、きれいめで落ち感のある綿・ポリエステル混などのシャツやチノパンなどで、「迷わずセットアップでも単品コーディネートでも着まわせる」。スナップボタンのシャツは、モードな雰囲気と簡単に脱着できる。アウター・ジャケットが税込み2万9700~4万4000円、ブラウス・ニット1万9800~2万9700円、カットソー製品9900~2万2000円、ボトム1万9800~2万6400円、ワンピース2万7500~3万9600円で、既存のキャストコロンより1~2割ほど下げて買いやすい価格に設定した。

ショップは新ラインと既存ラインを7対3で構成する予定。バッグやシューズ、アクセサリーなどの服飾雑貨の買い付け商品も導入し、トータルコーディネート提案を強める。