ランニングシューズ「ブルックス」 世界陸上にらみ販促強化 3~5年後に30万足へ

2025/06/30 07:59 更新NEW!


S字型に屈曲した溝が特徴の「グリセリン・フレックス」

 アキレスは日本で総販売代理店を務める米ランニングシューズブランド「ブルックス」で、認知拡大に向けた施策を強めている。今2~3月にブランド初の期間限定店を開いたのに続き、9月にも設ける。26年には足の動きを妨げない新モデルを出す。国内の販売足数を現状の約10万足から、3~5年後までに30万足に引き上げる。

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 東京で開催する世界陸上の期間に合わせ9月12~23日、原宿に「ハイペリオンハウスポップアップ」を開設する。2~3月では厚底の「グリセリンマックス」などにフォーカスしたが、今回はスピードモデルである「ハイペリオン」を中心に揃える。

 26年には独自開発のフォーム「DNAチューン」をソール全体に採用した厚底の「グリセリン」シリーズから新モデル「グリセリン・フレックス」を導入。ソールには左右非対称に動くよう設計したS字型の屈曲溝を施し、足の動きにシューズが自然に追従するという。

 ブルックスは1914年創業で、米ランニング専門店の売り上げシェア1位を誇るランニング専門ブランド。他のランニングシューズメーカーに先駆けてEVA(エチレン酢酸ビニル)搭載シューズの開発や、ランニングシューズへの「ゴアテックス」素材の採用、窒素注入ミッドソールの導入などに取り組んできたことでも知られる。日本では20年春夏からアキレスが総販売代理店を務める。

 アキレスではこの間、専門店やランステーションと連携し、試し履き会などのイベントを年50回程度開いてきた。公式オンラインショップの見直しなどが実を結び、24年1~12月の販売額では前年同期比約10%増となった。



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