算数で極める達人MDへの道《第2講》⑨(佐藤正臣)

2020/02/10 06:00 更新


Medium %e3%83%9e%e3%82%b9%e3%83%89%e3%82%b919%e6%98%a5 %e5%85%a8%e4%bd%93

MD予算設計の順番の話①


では、Dさん。前回までは、標準店舗についてのお話でしたが、今回からは、いよいよMD予算設計の話に本格的に入ろうと思います。


へい。よろしくお願いしますm(__)m あ、それはそうとなんか3月は忙しそうですね、せんせ。


そーなんですよ。東京と福岡で全8時間のセミナーをやりますしね。ご興味のある方はこちらをご覧ください。では、MD予算設計の話に入る前にまずは、MD予算設計の目的をもう一度復習しましょう。


へい(''◇'')ゞMDの予算設計の目的は...

"(期・シーズンの)自分たちのショップの「意志」と「仮説」を数字で表現すること!"このことだと教わりました。そして、できるだけ具体的に数字で表現することが大事だと。


ありがとうございます。さらに言えば...

MDにおける予算設計を具体的に行うことによって、アラート(警報)を鳴らす仕組みを作る。そのことが、指針となり、問題が起こった場合の気づきのスピード。そして、問題の改善のスピードを早める!ということでしたね。


その通りでございます。


今回からは、MD予算設計の順序。フローの話をさせて頂きたいと思っているのですが、Dさんの会社はどうなっています?また、どこまで、具体的にMDにおける予算を作成していますか?


そうですねえ(汗)。MD予算は以前もお話した通り、社長から事業部の売上予算が下りてくる。粗利率は、私の方で決める。そして、その粗利益の予算は私が独断と偏見で作っていました。以上です(''◇'')ゞ


なるほど...では、カテゴリー(品種)の予算。Dさんの事業は10店舗あるセレクトショップですから、仕入形態(メーカ別)別予算等はどうなっています?


_| ̄|○


どうしました?...Dさん...


何かこの質問答えるのが恥ずかしくて(汗)。カテゴリーの売上予算は、私が中心となってバイヤー等と相談して決めています。但し、カテゴリー別の粗利益の予算や、仕入金額の予算まではなく、粗利益と仕入の予算は、事業部全体のざっくりとした予算です。


なるほど...ということは期中の管理や運用は、カテゴリー別でみているわけではなくて、事業部全体の数字で判断しているということですね?


へい。簡単に言ってしまえば、そんな感じです(汗)。


あと、Dさんの事業はセレクトショップですから、仕入先によって、値入率が違う。そして、カテゴリー別で、自社と他社仕入の売上構成が、全く変わってくるかと思うのですが。


はい。せんせの仰る通り、自社商品と他社仕入先の値入率は全く違います。事業全体の自社・他社比率は、大体60%/40%なのですが、カテゴリー別の細かい構成などは調べていません。当然ですが、予算化していませんm(__)m


なるほど...でもDさん、あまり気にする必要ないですよ。他の組織もそのようなところ多いですから(笑)。


ありがとうございます。では、せんせ、予算設計のフローの話お願いいたしますm(__)m


はい。今回は、Dさんの組織をモデルケースとしてMD予算設計の話を頂きます。Dさんの組織の、MDの特徴を以下簡単に纏めてみるとこうなります。

・10店舗展開のセレクトショップ。自社商品60%。他社商品40%の売上構成
・自社と他社の値入率(仕入原価率)には、かなりの差がある
・レディースのショップでカテゴリー(品種)別の売上予算は、かなり変動する
・衣料品以外に服飾雑貨も展開(Dさんは、過去服飾雑貨のバイヤー)

Dさん。こんな感じですか?


へい。せんせの仰る通りです。あと、上記されていないこととして、

・店頭鮮度を重視しているせいか、店頭がよく商品で溢れかえる
・商品によっては、年間置いてある定番商品もあります


なるほど...Dさん良い情報をありがとうございます。上記のような、セレクトショップならではの複雑さ、面倒くささのあるDさんの事業部のMD予算設計を、要はどこまで具体的にすれば、良いのか、というのが今回の連載のテーマの一つにもなりますね。


へい。せんせの仰る通りです。但し、今回この場で学んだことによって、私が担当する事業部の予算も具体的になり、せんせの言っている「MDにおける予算設計」を具体的に行うことによって、アラートを鳴らす仕組みを作る、ということを目標に頑張っています(´ω`)


では、まずは、どこまで予算化する?という話を、仮でもいいのでDさんに決めてもらわないと行けませんね。でないと、MD予算の設計の順番の話に行けませんね。


ですね。今考えます...............................................(>_<)....................................................わかりませんえん_| ̄|○


(笑)。では、私が簡単に独断と偏見で決めましょう。

・カテゴリー別・仕入形態別(メーカー別)の値入率の設定
・仕入形態別の売上・粗利・仕入・在庫予算
・(月別)カテゴリー別の売上・粗利・仕入・在庫予算

までは、具体的に予算化することにしますか。


へい(''◇'')ゞそれでよろしくお願いしますm(__)m


ということで、今回も時間がなくなりましたので、おしまいです。


では、皆さん。次回もお楽しみに(@^^)/~~~



95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。www.msmd.jp


Bnr counter agreement
Bnr denshiban

この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事

Btn gotop