「ランジェリーチェ」の初心者でもはきやすいTバック

2019/06/24 06:27 更新


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 下着メーカーのアンダーウエアジャパン(東京)は、Tバックを初心者にも広めようと、11年から女性下着「ランジェリーチェ」で臀部(でんぶ)のカバーが大きめの「ハーフTバック」を販売している。高い意匠性とTバックの利点、はき心地を両立しており、好評だ。

(小島稜子)

脱〝お相撲さん〟

 臀部の上半分を覆うハーフTバックは、「Tバックよりエレガントでフルバックより挑戦的」なシルエットを目指して開発した。開発のきっかけは、清水めぐみ代表のTバックをはいた後ろ姿に対する「お相撲さんみたい」という女性の友人の一言だ。

 清水さんは、Tバックをはかない人の感想を知り、初心者にも魅力的でなじみやすいTバックを作りたいと考えた。それまで服飾について勉強した経験はなかったが、契約した国内の縫製工場を介してパタンナーと一から学んだ。開発を始めて発売まで1年かかった。

 そうしてできたハーフTバックは、臀部を覆う部分は従来のTバックより広いが、薄いレースを使うため、体にフィットする服を着ても下着の線が見えにくいというTバックの利点はそのままだ。デザインで意識しているのは、手持ちのブラジャーとの組み合わせやすさ。花柄など主張しすぎない柄を多く採用している。色はピンクや黒、白、ベージュ系のニーズが高いが、好きな色を選ぶ楽しさを提供しようと、50型以上で定番11色と季節限定色を揃える。

初心者もなじみやすいハーフTバック

 体への負担にも配慮している。鼠径(そけい)部にゴムを使わないことで、締め付けず肌に跡が付きにくい。長時間の着用でゆるくならないよう、キックバックを重視して生地を選んでいる。ポリウレタンは当初使ったところ蒸れやすかったため、現在はナイロンやレーヨンがメインだ。縫製は、下着縫製を得意とする国内の3工場と契約している。

 販路は、ブラジリアンワックスやエステなど個人サロン約20店が中心だ。個人店は客の声が伝わってきやすく、商品企画に役立っている。サロンの30、40代の常連客が来店時に購入するため、リピーターが多い。中心価格は2000円で、1カ月に1店で10~20枚、色のカスタマイズなどのキャンペーン期間は約50枚が売れる。

清水代表

1日で目標額達成

 メンズ市場の開拓にも力を入れている。18年にメンズ下着「ムテキング」を立ち上げ、個人サロンで販売している。

 高級メンズ下着「ジェントリーチェ」は、はき心地に特化した商品で、ECでの本格販売に乗り出す。19年3月にクラウドファンディング(CF)を実施した。日本蚕毛染色の洗える絹糸を使ったボクサーパンツは、1万2000円と高額だが、開始24時間で目標の50万円に到達。最終的には、73人から100万円超が集まった。「男性は下着にあまりこだわらない方が多いと思っていたが、予想以上に集まった」と手応えを得た。

 CFの出資者へ返礼品を発送する9月に販売を始める。ECを中心とし、流通費を削減して価格を抑える。販売に向けて「画面を通して風合いをしっかり伝える」ため、サイトも設ける。

「ジェントリーチェ」のパンツ(左)は腹部のゴムもシルクで包んだ

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