レディス専門店の1月商況は、春の正価品と秋冬のセール品をミックスしたコーディネート提案が当たったという店が多い。値段を問わず「今欲しいもの」「狙っていたもの」を購入する動きが顕著で、シーズンを越えたコーディネートが季節の境目にフィットした。
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セールだけでなく、春の新作も好調だったのが全体としての傾向だ。ドゥーズィエムクラスルミネ有楽町店は、正価のアウターがヒット。特に「マディソンブルー」のトレンチコートは、「昨年から悩んでいた」「欲しかったけれど買えなかった」との声が多く、即完売したという。
そんななか、目立ったのは正価とセールのセット販売だ。ローズバッド新宿店はセールのトップと正価のボトム、アーバンリサーチ・ロッソグランフロント大阪店は正価のトップとセールのボトムの組み合わせで、リアルに「今から着られる」春物を取り入れたコーディネートを提案。トルソーに着せ付けて訴求したほか、2点で10%オフといった施策で、セットでの購入が相次いだ。アダム・エ・ロペアトレ恵比寿店でも同様の提案で動きがあった。
2月も一部セール品を残して販売する店があり正価とセットで消化を進める。