接客マスターきみ兄の「そこは買い物したい場所?」1

2017/07/29 04:45 更新


接客マスターきみ兄の「みんな接客楽しんでいますか?」シリーズ

【関連】接客マスターきみ兄の「みんな接客楽しんでる?」-イントロ

こんにちは、きみ兄です。

世間では外国人客の「爆買い」などが話題にのぼっています。私自身もインバウンド接客の本を書きました。2020年のオリンピック開催まで訪日客はますます増加するといわれています。

海外客の日本での接客に対する不満は「接客してくれない」という事をご存知ですか?

こういう話をすると「言葉のカベ」といわれる事が多いのですが、はたしてその通りなのでしょうか?私はそうは思いません。現に私自身も「買物させてもらえない」という状況に度々遭遇しています…

接客の前に、まずは環境整備


自然と足が向いてしまう店ってありますよね?その逆もしかり・・・

環境整備というと難しく感じる方がいらっしゃるかもしれません。言葉ほど難しい事ではないのです。

「ここで買いたいか?」そう問いかける事から環境を見直してみませんか?ちょっとした事で環境が良くなるはずです。

キャリアを重ねる事で、「お客様視点」ではなく「自分視点」に知らないうちになっている事は多くあります。例えば「そうじ」、毎日当たり前の様に行っている行動は誰のための行動かを考えていますか?私が以前務めていたセレクトショップは「掃除(そうじ)」と「商品整理」をとても重要視している会社でした。


同じ商品・同じ什器でも、整理整頓されているか否かで差は歴然

お店の前の通りは「お客様がお店に入る道」

什器は「商品をきれいに魅せる場所」

商品はふわりとたたみ「鮮度」が高い状態で提供する

などと、教示(きょうじ)をうけました。転職を経て、独立した今も、店頭に立つ時はこれらの準備が出来ているかを確認します。

日々当たり前に行っている行動が、お客様のお買物環境を作っていると思うと身が引き締まるのではないででしょうか?

「買いたい」店と「買いたくない」店


もしスタッフ同士の仲が険悪でいがみあっていたら、店の雰囲気はどうなる?

私が「買わせてくれない」と思うお店、つまりはお客様が「買いたくない」と判断するのは、

  • スタッフ同士の私語
  • お客にタメ口
  • 無視・横柄な態度
  • 商品を押しつけるような接客
  • 店舗が汚い
  • 商材が分かりづらい
  • スタッフに覇気がない
  • 身だしなみが整っていない

など、①スタッフの態度の悪さ②店舗の雰囲気の悪さ―が要因です。

普段のみなさんのお店はお客様にどの様に映っているでしょうか?


一つ一つはシンプルで取り組み易いこと

先に述べた行動と雰囲気を再確認し、もし該当する事があれば、それらを改めるだけで、買いたくないお店から買いたいお店に変身出来ます。

ちょっとした時間でお店を客観的にチェックするだけで、お客様にとって「買物したい場所」を用意する事が出来ると思います。


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次回は、「気持ちよいあいさつ」について綴ります。

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■きみ兄の自己紹介■
ファッションリテールコンサルタントとは何をする仕事かよく質問されます。簡単に説明すると、洋服屋さん(ショップ)の売上向上のための作戦を考えて、それを店頭にて実践することをサポートする仕事です。
具体的にはショップのMD(商品戦略)を立案、ショップのサービス目標を立てサービススタンダード(行動基準)を作成、サービススタンダードに基づく店長や販売スタッフの研修を行っております。
つまりは、お客様が店頭でお買物を楽しんでくださる「コト」を作るサポートが仕事です。
どうすればお客様が入店したくなるか?どうすればコーディネートでお買い上げ頂けるか?お客様に再来店(リピート)して頂けるお店になるには何が必要か?などお客様の購買心理に基づき行動をするチームづくりのお手伝いをしています。




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