繊研新聞社は中小ファッション専門店に「22年販売結果と23年経営見通しアンケート」を実施、23年の春夏仕入れ計画及び商品仕入れの考え、商品単価の上昇傾向や消費マインドの変化などを聞いた。新型コロナの影響は続いているが、行動制限がなく外出機会の増加などに加えて、この間のコロナへの対応施策の奏功で売り上げや客数が伸びていることを背景に、仕入れを増やす企業が目立つ。一方で物価高による消費マインドの低下への懸念も聞かれる。22年の「売り上げ、客数、客単価の増減」「実施した販売施策」、23年の「販売見通し」「重視する経営指標」については、1月5日付で掲載。
23年春夏物仕入れ計画は前年に比べ、「増やす」と回答した企業は66%で、「減らす」は17%となった。回答企業の入れ替わりやショップの環境などが違うため単純な比較はできないが、増やすは昨年の40%から高まった。計画は10~20%増が大半だが、40、50%増の企業も。その中の企業の約半数は19年比でも増やす計画で、イシカワラボの約3倍やカムズザサン約2倍と大幅に増やす企業もある。この間のコロナ禍では客数減や先行きの不透明感から仕入れを抑える企業が目立ったが、売り上げや客数の復調傾向と新型コロナ終息への期待感などから品揃えの拡充に舵(かじ)を切る企業が多く見られた。
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