《さらに進化する国内ヤーン㊦》SDGsは開発の基本 汎用性や付加価値を追求

2023/03/07 13:00 更新有料会員限定


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 紡績や撚糸など糸関連企業のSDGs(持続可能な開発目標)への対応は、押さえるべき基本として定着している。ここにきてコストパフォーマンス、汎用性、新たな付加価値を兼ね備えた商品へと進化している。今回のジャパン・ヤーン・フェア(JY)でもSDGs対応した最新の素材と技術が紹介された。

進化する紡績の技術と商品

 紡績関連をみるとユニチカトレーディング(UTC)は、複重層紡績糸「パルパー」に、デュポンの部分植物由来PTT(ポリトリメチレンテレフタレート)「ソロナ」を組み合わせた新素材「パルパーメイドウィズソロナポリマー」を紹介した。従来は芯がポリエステル、鞘(さや)が綿だったが、芯にソロナとポリエステルのサイド・バイ・サイド糸でソロナ特有の反発感やハリコシを強調した。鞘にはオーガニックコットンやリヨセルなどを組み合わせた。

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