PVパリ9月展 ファッション産業の未来を築く解決策を示す

2025/07/11 06:28 更新


9月は100社以上の新規を含む1000社超が出展(写真は25年2月展、チェ・ミンキョン写す)

 9月16~18日にパリ・ノールヴィルパントで開かれる国際素材見本市のプルミエール・ヴィジョン(PV)パリに世界から1000社以上が出展する。うち12%が新規。イノベーションとテクノロジーに焦点を当て「変化し続け、常に自己革新を求められるファッション産業の未来を築く解決策を示すことを目指す」という。

(関麻生衣)

 今回から会期を7月から9月に戻す。「9月への復帰と見本市の充実したプログラムは、ブランドや業界関係者の強い期待に的確に応えるための変革だ」とPVのフロランス・ルッソンCEO(最高経営責任者)。より多くのファッショントレンドの情報とインスピレーションを業界関係者にとって重要な時期に届ける空間を再構築している。

 ビューティー(美)をファッションの思考の中心に据えた「エスパス・プロスぺクティフ」(未来志向の空間)は、創造的なリサーチができる場として機能する。「装飾デザインへのフォーカス」「スマート、ヤーン&エコイノベーションへのフォーカス」など六つのテーマに分け、ファッションの情報を提供する。ファッションとビューティーに特化したトークステージを新設する予定だ。

 出展者と来場者が出会いやビジネスの発展を得られるようなサービスを提供する。会期中に出展者とバイヤーの商談を企画する「ホステッド・ゲスト・プログラム」には150人を招待した。今回、初めて、国内外のスタートアップを紹介し、各社の技術を披露する専用スペースを置く。スタートアップは、ルッソンCEOが審査員に名を連ねるフランス国立モード芸術開発協会(ANDAM)のファッションアワードでイノベーション賞を受賞した企業を対象とする。

 スマートクリエーションエリアの近くには、イノベーション&テクノロジーを象徴する特別エリア(250平方メートル)を新設する。デジタル化とエコデザイン、3Dシミュレーションの提案を見せる。

 日本からの出展者は次の通り。

  • PVファブリック=植山テキスタイル、宇仁繊維、小原屋繊維、国島、クロキ、桑村繊維、コスモテキスタイル(初)、ダイショーファッションテキスタイル、瀧定名古屋、帝人フロンティア、デビス、豊田通商(初)、サンウェル、ジャパンブルー、ソアロン、スタイレム瀧定大阪、日本ファッション・ウィーク推進機構(初)、広撚、ミナミ、ヤギ
  • PVヤーンズ=村田機械
  • PVアクセサリー=清原、SHINDO
  • スマートクリエーション=スパイバー、豊田通商(初)、バイオワークス


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事