米ポートランド探訪記①(杉江潤平)

2013/11/10 11:14 更新


Medium %e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%83%e3%83%97%e3%83%9c%e3%83%bc%e3%83%8901

皆さん突然ですが、米オレゴン州の中心都市、ポートランドをご存知ですか?

今、ポートランドの街づくりや商いの手法、コミュニティ作りが注目されています。「全米で最も環境に優しい都市」「全米で最も美味しいレストランが集まる街」「全米で最も暮らしたい街」……など、マガジンやビジネスペーパーで盛んに取り上げられています。小生、幸運にも現地へ行く機会を得ましたので、数回に分けてリポートいたします!

アート性高い「パール・ディストリクト」

まずは街並みの魅力と開発の背景から。


 


こちらは「全米で最も成功した都市再生プロジェクトの一つ」と言われる、パール・ディストリクト。ダウンタウンの北西部に位置し、近年再開発が進んだエリアです。

写真を見るだけでも、とってもアートコンシャスで雰囲気のある街だと思いませんか?
歴史を感じさせるレンガ作りの建物と、最近建てられたモダンなビルとが見事に調和しています。画一的な形ばかりの日本のビル群とは明らかに違い、デザイン性もありますよね。資産価値を高めるためか、たいていのマンションには建物のどこかに植栽スペースがあり、街に潤いを与えているのも特徴的です。



パール・ディストリクトにある建物の1階には、アートギャラリーやブティック、ショップなどの店舗やオフィスが入り、上階は住居になっています。同エリアは南北1キロ、東西750メートルほどの広さですが、カフェ・バー&レストランは約50軒もあります。

これは一つの建物内に「職・住・遊」機能を融合させ、昼夜問わず人が集えるようにするため。また、「集まる人に偏りがあるのは不健康」との考えから、住居のタイプは単身者向けからファミリー、グレードも中所得者用から富裕層向けと幅広く用意しています。

ちなみに1階に入居する店舗は、地元企業が多く、「ローカルファースト」が実践されています。大手チェーン店も確かにありますが、街の雰囲気に合わせて店名のロゴの色や大きさは通常のものより控えめですね。



元々このエリアは鉄道の操車場や貨物の倉庫基地で、90年代半ばまでは治安の悪い地域だったそうです。ここを市の開発局が主導して再開発に着手。市中心部から路面電車を延伸し、住民の足を確保した上でディベロッパーを誘致しました。

人口密度の高い地域には古い倉庫を用途転換させた集合住宅や高層の分譲住宅を作らせた結果、新旧の建物が混在するようになりました。写真下のレストランは、実は操車場の小上がりをそのまま残してテラス席にしています。趣きがあって良かったです。

再開発が進むようになると、街に関わる人が自ら街区を盛り上げる取り組みを始めました。

写真が無く申し訳ないのですが、パール・ディストリクトでは毎月の第1木曜日にアートをテーマにしたストリートフェア「ファーストサーズデイ」が開催されています。3ブロックに渡って自動車の通行を止め、約25軒あるギャラリーが夕方から一般開放し、クラフトショップや屋台、ミュージシャンも集まるイベントです。2000年から始まったものですが、今では毎回2万~3万人が来街するそうです。

…と、今回はここまで。次回もポートランドの魅力をご紹介していきます。

 このブログでは、「何でも見てやろう」の精神で訪ねた国内外の珍しいスポットやエリア、人をご紹介していきます。皆様お付き合いのほど、宜しくお願いします!!

    



すぎえ・じゅんぺい 本社編集部所属。編集プロダクション勤務の後、03年に入社。大手アパレル、服飾雑貨メーカー、百貨店担当を経て、現在はスポーツ用品業界を取材。モットーは『高い専門性と低い腰』『何でも見てやろう』

関連キーワードレポートプラス


Bnr counter agreement
Bnr denshiban

この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事

Btn gotop