中堅インナー・レッグメーカー CFの資金調達で成果

2019/01/09 06:27 更新


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 中堅のインナー・靴下メーカーがクラウドファンディング(CF)を活用したアピールや販売を強化、実際に大きな成果を上げ始めた。独自技術を武器にした差別化商品を開発し、着用シーンの提案や物作りへのこだわりをアピールしている点が支持を得ている。

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 奈良の靴下メーカーの日本ニットは、面倒な重ねばきをせずに、保温性やファッション性の高さを目指した靴下「3SOUクツシタ」を開発した。この数年、島精機製作所の「ホールガーメント」を積極的に導入し、現在は20台まで増えている。3SOUクツシタは、自社ブランドの「リリラ」のバリエーションの一つとして開発した靴下。複雑なプログラムの開発により、通常の靴下を編むのと同時に、異素材を使った靴下内側の足裏や指裏部分を、セパレート型に編み立てたものだ。

 18年11月にCFで先行販売し、ほぼ並行して有力百貨店での期間限定販売を相次ぎ実施した。店舗ではドリンク型の透明ケースに入れるなどの工夫もこらした。CFの目標金額10万円に対してスタート10日余りで150万円を突破、最終的には年末までで224万円、393人の支援を得た。

 兵庫県加古川市の肌着メーカー、ワシオは特許技術を持つ独特の起毛技術を生かした「もちはだ」をはじめ、保温肌着に強みを持つ。昨年秋には、商品幅拡大を目指し、ファッション性の高いパジャマを打ち出し、CFに取り組んだ。予算の50万円は開始30分後にオーバーし、最終的には1117万円という大きな金額を集めた。

 単に保温機能をアピールするだけでなく、「このパジャマを着れば、寒い冬の朝でも生活を楽しめる」という点を強調。CFでも様々な場面での着用シーンをビジュアルにアピールした効果が出た。

 香川県東かがわ市のフクシンは、同社で初めての試みとなるCFを昨年11月に実施した。14年に開発した「てぶくろ屋さんが作ったモコモコソックス」をベースに、肌側を従来の合繊素材からシルク100%に替えた新商品。染色時にカモミールやトウガラシの成分を加え、保温機能などをさらにアップさせた靴下だ。商品の販売だけでなく、工場見学や社長と一緒にうどん屋を回るコースなども設定。CFは、年末までに124人、目標金額の12倍近くまで達した。

国内メーカーならではの物作りへのこだわりをアピール(日本ニット)

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