「目標に向かい直行便」
そんな側面を持つイノシシにちなみ、今年も記事をご覧になって下さる皆様と「CINEMATIC JOURNEY」を楽しくご一緒させていただきたく、早速、新年初フライトをプランいたしました。
テーマは「シネマな旅2019!初飛行」日本編!
さて威勢の良いこのシーンの舞台は、どこでしょう?ひょっとすると役者さんの名前から想像がついたのでは?
答えは=「博多」です。
ちなみに主人公夫婦を演じるのは福岡出身の博多華丸&冨田靖子、監督の江口カンも福岡出身。
出演者やスタッフをはじめ、随所に香る「福岡産」の隠し味がオイシイ映画『めんたいぴりり』が遂に完成!
聞いたところでは、テレビ西日本で2013年に連続ドラマとして放送され、数々の受賞歴があり、15年にはその続編も放送。さらに舞台(「めんたいぴりり~博多座版~」)も好評を博した、いわば福岡では誰もが知る人気作の映画化なのだそう。
というわけで、今回はドラマ同様のダブル主演、そして全編完全撮りおろしとあり、当然のことながら地元熱アップというわけ。
ともあれ私同様、本作ビギナー向けに簡単に筋書きを下記に。☟☟
時は昭和30年代。
今や知らない人がいないであろう博多名物「明太子」を、日本で初めて製造&販売した男とその妻のピリリとした温もり感で心を包んでくれる、人情味あふれる実話がベースとなった物語。
モデルとなるのは福岡・博多が誇る、明太子の老舗「ふくや」の創業者、川原俊夫氏。
商標登録や製造法特許も取得せずに地元の同業者にレシピをシェアしたという、いわば「明太子の父」の誕生秘話だ。
劇場を後にする頃には、それぞれ明太子を見つめるまなざしに変化ありかも♡♡
1月11日より福岡先行ロードショー!
1月18日より新宿バルト9ほかにて全国ロードショー!
©2019『めんたいぴりり』製作委員会
ということで、地元では昨年末頃にはあちこちで目にした本作フライヤー。
なぜなら本作鑑賞後、訪れたことのない博多の地に根付く情熱の一端に触れてみたく、「シネマな旅2019!初飛行」博多編を決行≫≫
福岡空港に降り立ち、最初に目指すのはやはり、博多の総鎮守「お櫛田さん」こと櫛田神社。
なんと地下鉄空港線に乗り、祇園駅で下車し、表参道を直進することわずか数分。30分もあれば余裕で到着できるという利便性にただただビックリ!
ちなみにこちらは冒頭の画像にも登場した、毎年7月1日から15日にかけて福岡市博多区で開催される700年以上の伝統ある祭にして、国の重要無形民俗文化財「博多祇園山笠」が奉納される神社で、飾り山笠が常時展示されているから。
10メートル前後はあると思われる大きさと、博多人形師の手による優美な人形も飾られ、その華やかさと芸術性に感動することしきり。いつの日か壮麗なる祭りを目にする日が来ることを夢見つつ…
さて目下、石畳化が進行中の表参道には、福岡市観光案内ボランティアカウンターや機織り体験なども楽しめる「博多町家」ふるさと館を筆頭に、古の町並み散歩を…
と思いきや、ちらほらニューフェイスも登場していると知る。
そこで早速、12月1日オープンの話題の新店舗、沖縄発おにぎりサンド「ポークたまごおにぎり本店」櫛田表参道をチェックすることにした。
ポイントは下記の2点。☟☟
・この旅の主役とも称したい「明太子」を包み込んだ熱々のタマゴ焼きとポーク(=SPAM)の絶妙なマッチングなど、人気の博多限定メニューが気になる。
・「1日2組限定のモダンステイ」というコピーで同日オープンした「宿屋ひととき」も心魅かれる。
というわけで、一度に二つの夢をかなえることに成功。さて、そのアフター体験とは…☟☟
・もずくスープと一緒に食すと、おにぎりサンドもちょっとしたディナーに変身。 昨今、日本を代表する食文化の一つ「おにぎり」に対する注目度が世界的にアップする中、 ハンディにしてメインもドッキングしたメニューの顔ぶれは、国籍性別年齢を問わず愛されそう。
・こだわりの驚き?!
☆室内のインテリア関連(地元現代作家によるアート、家具、ポット、ライティング、ミニキッチン)
☆コーヒー(1934年創業の福岡最古の老舗自家焙煎コーヒー店「ブラジレイロ」のブレンド)やお茶(九州最古の茶商「許斐本家」の八女茶)のセレクション
☆アロマディフューザーというおもてなし
☆博多ならではのお櫛田さんへの敬意を表したアート(干支恵方盤のモチーフなど)
1人でゆったりとリフレッシュ気分に浸るもよし
家族や友人たちと楽しく過ごすもよし
それぞれのスタイルで楽しめる、「博多」の隠れ家的新アドレスとの出会いに感謝!
シネマの舞台へと初フライトを実現した今回の「CINEMATIC JOURNEY~シネマな旅2019!初飛行」博多編。
つかの間の旅のゴールを飾るのは、「ふくや」博多中洲本店横に見つけた熱き思いが込められた一言。
〝明太子をつくってよかった。〟
やっぱり博多は「ホットなソウル」シティと名付けたいかも!
それでは2019年もひきつづき、cinemaの旅をご一緒くださいませ!
うさみ・ひろこ 東京人。音楽、アート、ファッション好きな少女がやがてFMラジオ(J-wave等)番組制作で長年の経験を積む。同時に有名メゾンのイベント、雑誌、書籍、キャセイパシフィック航空web「香港スタイル」での連載等を経て、「Tokyo Perspective」(英中語)他でライフスタイル系編集執筆を中心に活動中