J・フロントリテイリング(JFR)、森ビルなどが東京・銀座6丁目で開発を進めていた大型複合施設「ギンザ・シックス」(地下6階~地上13階・屋上)が完工した。
今月からオフィスゾーン(7~12階、13階の一部)にテナント企業が順次入居する。商業施設(地下2階~地上6階、13階の一部)、地上1階の観光バス乗降所とツーリストサービスセンター、地下3階の文化・交流施設「観世能楽堂」は4月20日に開業する。
銀座中央通りに面した松坂屋銀座店跡地と隣接街区約1・4㌶をJFR、森ビルのほか、住友商事、L・リアルエステートなどが共同で一体開発した。商業ゾーンは4社の共同出資会社、ギンザ・シックス・リテールマネジメントが運営する。
延べ床面積は施設全体で約14万8700平方㍍、商業施設は約4万7000平方㍍で、銀座最大。約3000人が就業予定のオフィスゾーンの事務所床面積は約3万8000平方㍍で、1フロアの貸室面積約6140平方㍍は「都内最大級」(森ビル)という。全体の約6割の入居が決まっている。
屋上は銀座最大という約4000平方㍍の庭園を設置、4月20日から一般開放する。約2200平方㍍を緑化し、「江戸の庭園文化」をコンセプトに、桜やカエデ類などを植栽。中央部にはイベントも可能な「西欧の広場文化」をコンセプトにした空間も作った。「外国人客も意識した」という。