「サルヴァトーレフェラガモ」のウィメンズシューズの新デザインディレクター、ポール・アンドリューが手掛けた靴が売れている。17年プレフォールから始めたコレクションで、4月から一部店舗で販売、5月から全店に広げたところ、発売から1カ月で一番人気に躍り出た。
コレクションは「ハイテク&ハイクラフト」をテーマに、最新の技術と職人の技を融合した。シグネチャーのブラック&ゴールドや、中央がくびれたウエッジソール「Fシェイプ」などフェラガモのアイコンを再解釈した商品が揃った。
なかでも売れているのはミュール。例年、ミュールは夏本番にならないと動かないが、今回はシーズン前に動き始め、全ての商品の中で最も高い売り上げを記録した。既存客、新規客ともに売れている。
特徴は、レトロなムードのフラワーヒール。ヒール部分の足跡が花の形になるチャンキーヒールで、樹脂の芯の上にメタルメッキを重ねてある。30年代のデザインを元に作った。
フィッティングの良さも人気の理由。インソールに形状記憶のパッドを入れて履き心地を高めたほか、ラストの長さと幅を現代人にフィットするよう調整した。スニーカーなどのコンフォートシューズを履く人が増え、創業者のサルヴァトーレフェラガモ自身が活躍した時代と現代とでは人々の足の形が変わってきたことに着目したという。
色は一番人気の黒に加え、フェラガモらしいカラフルなタイプも好評。ブルーグリーンやレッド、パープル、トレンドカラーのカーキも売れている。
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レトロなムードのフラワーヒール(サルヴァトーレフェラガモ)