前回(2月9日付)は、素材の種類や繊維原料について学びました。今回は、織物やニットといった、日本の生地(テキスタイル)産業について見ていきます。生地の種類や、誰がどうやって作っているのか、作った生地はどのように流通していくのかなどを一緒に見ていきましょう。
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作り方で異なる特徴
Q. 生地の種類はどんなものがあるの。
A. 織物とニットという名前は大まかなくくりで、織り方や編み方によって様々な生地の名称があります。織物では、経糸と緯糸が交互に交差している平織りと、2本もしくは3本の経糸ごとに緯糸が交差する綾織り、経糸と緯糸の交差する点がより少ない朱子織りの三つが三原組織と呼ばれる代表的なものです。平織りは、タフタやローン、シャンブレー、キャンバスなど、綾織りはチノやデニム、サージ、ギャバジンなど、朱子織りはサテンなどがそれぞれよく使われる生地の名前で、織り方によって光沢や強度、見え方が異なります。例えば一般的にハリがあるのは平織りで、強度があるのは綾織り、光沢感があるのは朱子織りですね。
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