テキスタイル産地でオンライン展示会やSNSを活用した情報発信が進んできた。コロナ禍で東京への出張が困難になる中、デジタルの活用は営業手法の一つとして不可欠になりつつある。「やはりリアルの展示会に比べて来客が少ない」「テキスタイルは実際に触ってみないと商談にはつながらない」といった課題もあるものの、「リアルでの商談との併用も視野に入れつつ、今後もデジタル発信を強化しなくては」という意見が多い。
(三冨裕騎)
リアルへの関心
先染め織物などで知られる兵庫県の播州織産地は、昨年の12月に「リアル播州織」オンライン展示会(主催=西脇・多可「播州織」連携会議)を開いた。産元商社や機業場など20社が参加し、オンライン商談会や動画による企業紹介、工場や事務所など製造現場からのライブ配信を実施した。アクセス数は1週間で約750。特に生配信を実施した企業へのアクセスが多く、オンラインといえどもリアルな生産現場への関心の高さがうかがえる。
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