ビームスは、名古屋の地元企業や事業者との協業商品を販売するイベント「大名古屋展2024」を、8月1日から実施する。名古屋市の知られざる魅力を全国に伝えるために19年にスタートした。5回目の今回は企業の要望に応じ、これまで以上にファッション目線で企画した商品を増やした。
(柏木均之)
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イベントを始めた19年は、名古屋市が発表した18年度の「都市ブランドイメージ調査」で、札幌、東京23区、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡の8都市の中で「最も訪れたくない街」に名古屋市が選ばれたことが話題になっていた。
「いくらなんでも最下位はないだろう」。幼少期を名古屋で過ごしたビームスクリエイティブの佐野明政プロデューサーは「地元企業と組んで、地元の魅力を発信するイベントを」と大名古屋展を企画した。
20年を除き毎年、ユニークな協業商品を名古屋にゆかりのある企業と企画してきた。企業や名物商品の知名度を上げるために様々な商品を考案してきたが、回を重ねるごとに企業のニーズは変化していった。
「せっかくビームスと組むなら、ファッションとして楽しめる商品にしたい」。24年は商品企画にウィメンズのバイイングやディレクション経験が豊富な佐藤幸子ディレクターを起用した。
名古屋グランパス向けに考えたのがコスチュームジュエリーだ。シャチのマスコットをモチーフに「スワロフスキー」を使ったネックレスやリングをデザインした。「女性ファンが着て可愛いものを」との要望があったバスケットボールの名古屋ダイヤモンドドルフィンズには、メキシカンパーカ風のフーディーを企画した。
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クロスプラスには介護用パジャマを企画した。男性用はアメカジ風、女性用はベロア調素材でフェミニンにと、デザインを際立たせた。パンツは前後がわかりやすく、面ファスナーで着脱も容易だ。日本ガイシにはリクルート対策も意識し、テレビCMに登場するマスコット「クロコくん」のフィギュア付きパスケースを作った。
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商品はビームス名古屋と新宿のビームスジャパンでも販売する。