浅野撚糸(岐阜県安八町、浅野雅己社長)は、中国浙江省杭州市の大手婦人服メーカー、江南布衣(JNBY)が運営を始めた複合施設「天目里」内の高級セレクトショップ集積ビル「B1OCK」に「アサノカナコカジハラ」を開設した。同ブランドはテキスタイルデザイナー、梶原加奈子が浅野撚糸と協業で24年2月に立ち上げた。浅野撚糸の東京拠点「スーパーゼロラボ」で販売している。「アジア圏のインバウンド富裕層に好調」で、来日したJNBY幹部の「高い評価」が出店につながった。
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浅野撚糸が特許を取得した特殊撚糸加工技術「スーパーゼロ」を生かし「極上の風合い」のタオルやストール、ラウンジウェアなどを揃える。
新店は、B1OCK3階の欧州ラグジュアリーブランドが入るフロアにあり、25平方メートルの売り場に「和の世界を軸にした空間を構築、スーパーゼロの製法について説明するコーナーも設けている」。
浅野撚糸はJNBYと協業を深める考えで、岐阜本社と双葉事業所(福島県双葉町)の店舗とも連動してインバウンド需要への対応や日本の糸や生地、製品の海外販売を強化する。