「23区」がパーソナルスタイリング予約サービス 個客のニーズに寄り添う

2020/11/20 06:30 更新会員限定


 力のあるファッションスタイリスト(販売員)の活躍の場をもっと広げたい――オンワード樫山のレディスの基幹ブランド「23区」は、新たなサービスとして、「パーソナルスタイリング予約サービス」を試験的に導入した。リアルでもオンラインでも受けられるこのサービスは、以前から構想があったものだが、コロナ禍で店舗休業が余儀なくされたことから計画を前倒してスタートした。6月に仮任命された23区の販売員5人とPRの計6人が、9月1日に正式なチームとして発足、それぞれが個性を生かしたパーソナルスタイリストとして活動している。

(壁田知佳子)

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販売員の活躍の場を広げる

 パーソナルスタイリング予約サービスは、販売員の活躍の場を広げるとともに、個客のニーズに寄り添い、特別な買い物体験を提供することが狙い。店舗でじっくりと相談したり試着できる「サロン接客サービス」と、外出しにくい客や遠隔地の客でも利用できる「オンライン接客サービス」があり、どちらも無料で利用できる。テスト段階の現在は、23区のフルラインが揃う旗艦店「23区GINZA」を拠点に実施している。

 パーソナルスタイリストは、販売力や発信力に加え、デジタルリテラシーの高い販売員が選ばれた。6人はそれぞれがインスタグラムのアカウントやブログで得意なスタイルを発信しており、客は自分の好みに合う人を選べる。

 試験的に予約を開始したのは7月21日。予約受付は11月上旬までに計4期間・延べ29日間実施した。

 始めたばかりの頃は23区の顧客から予約が入ることが多かったが、開始から2カ月ほどすると、SNSなどを通じてサービスを知った新規客からの予約が増えた。11月上旬までに約50件の予約があり、来店での利用が6割、オンラインが4割という。

フルラインが揃う「23区」の旗艦店「23区GINZA」

3人1組でチーム

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