《インタビュー》アソボラボ代表 三神大さん ペットの高齢化で新たなニーズ 売り場を作り商業施設の集客増

2014/07/31 10:56 更新


 アソボラボは欧州のペット文化を手本に、ペットに関わる商品開発や卸、コンサルティングを行う。代表の三神大さんはJFWインターナショナル・ファッション・フェア(JFW‐IFF)のドッグファッションゾーンで、11年の初出展からコーディネーターとして、ペット産業とファッション業界との橋渡し役を務めている。

 ――IFFでの成果は。

 ドッグファッションゾーンは7回の出展を通じて、50社を超える企業が参加したことで、ペット業界にも広く認知されるようになりました。バイヤー訪問数も回を重ねるごとに増えています。ペット業界の流通段階では、合同展への参加機会が少なく、対面しての商談ができる貴重な場となっています。今回も百貨店から、話題性のある売り場が作れるとして、期間限定での出店申し入れがいくつかありました。

 ――商品開発に変化は。

 生活の多様化やペットの高齢化に伴い、ドッグファッションにも防虫、冷感、消臭などの機能を訴えるものが増えました。付加価値によって単価増が見込まれるようになっています。また他業種からの提案も表れ、ヒット商品になっています。

 ――最近のペット市場は。

 00年前後からペット飼育数が急激に伸びた影響で、この数年ペットの高齢化が進みました。先日もイオングループのイオンペットが犬のケア事業を始めました。今年に入ってからは私のところにも同様にペット介護やケアの相談が増えています。若い世代が若い犬とアクティブに暮らすスタイルだけでなく、家族化したペットの老年期を大切に過ごすためのニーズが急激に高まってきました。人気の高いペット関連売り場を設けることは、商業施設の集客増につながります。

(2014/07/31繊研新聞)



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