素材・製造・商社

合繊メーカーの25年3月期連結決算 価格転嫁や構造改革で大幅増益

2025/05/21

 合繊メーカーの25年3月期連結決算は5社すべて増収増益で、特に営業利益段階では価格転嫁の進展や、構造改革による収益構造の改善が効き、大幅な増益となった。一方、今期(26年3月期)はトランプ関税の影響など見極めが難...

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26年春夏テキスタイル商談 池西美知子さんに聞くトレンドの行方

2025/05/21

 技術を育て、応用の発想で新素材を作る――国際見本市のプルミエール・ヴィジョン(PV)トレンド協議会で日本代表委員を務める池西美知子さんはそう話す。足元で26年春夏テキスタイルの商談が進んでいる。トレンドはどこに向...



《決算発表から》東レ 首藤和彦代表取締役副社長執行役員 「繊維の底力示せた」

2025/05/21

 25年3月期連結決算で繊維事業の売上収益が初めて1兆円を超えた。日本の繊維素材メーカーの多くが繊維事業を段階的に縮小し、一部は撤退も起こっているなか、独自のビジネスモデルで異例の成長を遂げる。 繊維出身で営業全般...



日本ダム、デジタルプリントに参入 多用途と環境低負荷を訴求

2025/05/21

 ブランドラベルを主力とする日本ダム(福井市)がデジタルプリント事業に乗り出す。導入したプリンターはあらゆる素材に印刷可能なコーニット製の水系顔料インクジェットプリンター「プレストマックス」。白インクを用いて黒や紺...



《豪州メリノウールの今㊦》長い夏向けの商品開発を支援

2025/05/20

 豪州の牧羊業者からの拠出をもとに、ウールの素材開発や世界各国でのマーケティング・啓発活動、これらを通じた豪州産メリノウールの需要喚起を担うのが、ザ・ウールマーク・カンパニーである。これらに加えて、ウール製品の品質...



紡績企業の繊維事業25年3月期連結決算 売上高低調も損益改善

2025/05/20

 紡績企業の25年3月期連結決算の繊維事業は、販売が振るわずに売り上げは低調だった。損益面は競争力のある独自商品の拡販や価格改定の効果などによって改善が見られた。【関連記事】紡績企業の繊維事業24年4~12月連結決...



《豪州メリノウールの今㊥》包括的な動物福祉と環境配慮を

2025/05/16

 豪州には、羊毛産業に関連した各種の調査・研究・マーケティングを推進するAWI(オーストラリアン・ウール・イノベーション)という政府系非営利組織がある。牧羊業者は原毛販売から得た利益の一部をAWIに活動資金として拠...



東レ繊維事業 売上収益が初の1兆円超え 高付加価値化、構造改革で稼ぐ力を磨く

2025/05/16

 東レは前期(25年3月期)、繊維事業の売上収益が初めて1兆円を突破した。18年度に目前まで達するも、米中貿易摩擦やコロナ禍の影響を受け一時は7000億円近くまで減少。そこから素材・地域・商材の拡張や、高付加価値化...



東京テキスタイルスコープ26年春夏 機能と意匠の妙 快適は標準装備

2025/05/16

 東京テキスタイルスコープ(TTS)26年春夏では「快適性」がキーワードになっている。高い通気性や接触冷感、家庭洗濯ができて手入れが楽など、組織や加工に工夫し、酷暑を軽やかに過ごせるような素材が目立つ。ウールにも注...



《豪州メリノウールの今㊤》求められる新たな商品、用途開発

2025/05/15

 昨今「ウールTシャツ」がある種のトレンドになっており、化繊との混紡も含めて多種多様な製品が販売されている。ウールは天然繊維だが、消臭性や吸放湿性など化繊を上回る様々な機能性を備えており、歴史的にもスポーツウェア素...