小松マテーレ 社内開発コンペの投票をミラノウニカで実施 社員の士気向上へ

2025/07/22 10:59 更新NEW!


MUの自社ブースで9回目の素材を並べて来場者に選んでもらった

 海外で社員の士気を高める――小松マテーレは7月にイタリアで開かれた国際素材見本市のミラノウニカ(MU)で、社内開発コンペティション「リ・クリエイション」の投票を行った。技術者と営業がチームを組んで開発した素材をパネルで紹介した。社外での審査は初めてで「技術者のモチベーションを上げ、新しい製品を生み出す力にしたい」(中山大輔社長)と試みた。

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 リ・クリエイションは9回目。製造開発に関わる8部門を工場ごとに分け、市場を熟知する営業とチームを編成する。社外のアドバイザーの助言を受けながら、毎月1回の会議を重ね、新製品を開発する。それを社内で選ぶ。選定された素材は東京で開く内見会でバイヤーに紹介。市場での需要を見極め、量産化に向けた足掛かりとしている。

 今回のMUでは9回目の選考に提出された素材を紹介した。「MUには色々な国の色々な方が来る。イタリアで評価されたというはくが付いて日本に戻ることで、現場の社員の意欲になれば」との思いを込めた。前回から、グランプリを受賞したチームの中から1人をMUの出張に同行させている。



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