伊賀組みひも製造の糸伍(三重県伊賀市、松田智行社長)は、日本の伝統工芸と現代的なアイデア・技術をつなぐプロジェクト「クラフトテック」に参加し、海外のデザイナーと組んでアート作品を制作する。
(小坂麻里子)
松田社長は「プロジェクトを通じて組みひもを世界に知ってもらいたい」と期待を込める。きものを着る人が減少する中で、同社は和装小物の伊賀組みひもを残したい思いからDtoC(消費者直販)を強化するなど試行錯誤してきた。そんな中、同プロジェクトの話を受け「今までにない組みひもができるのではないか」と考え、参加を決めたという。
協業するデザイナーは南アフリカ出身のアタン・ツィカレ氏。木材・石・藁(わら)など現地の素材を使った作品を欧州中心に発表しており、「アディダス」「ディオール」などと協業実績がある。