私のビジネス日記帳

ファッション業界を代表する経営者や著名人が執筆するコラム「私のビジネス日記帳」。第一線で活躍する方々が週替わりで登場し、ビジネスの現場での気づきや今後の展望、日々のインスピレーションを綴ります。

《私のビジネス日記帳》デジマの壁 松下一英

2024/02/07

 2010年ごろまでは雑誌の全盛で、媒体に取り上げてもらえばいい時代。お客さんは今ほど情報を持っていなかったからです。「これ行けるんじゃない」って感覚で店に出したら、数カ月後で売り上げになりました。 スタージョイナ...

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《私のビジネス日記帳》原点は二つのエネルギー 井上聡

2024/01/31

 僕らが発信するソーシャルデザインには、デンマークで生まれ育ったことが良くも悪くも影響しています。 僕も弟の清史も、小学校の頃からエコロジカルやナチュラルフレンドリーについて教育を受けてきました。ヒッピーカルチャー...



《私のビジネス日記帳》アヤメと私 髙木麻衣

2024/01/24

 タカギは祖父が創業し、祖母であり、2代目代表の髙木アヤメが会社を大きくしました。創業当初は生地メーカーでしたが、縫製が得意なアヤメによってサニタリーショーツの前身である生理帯の生産を始めました。60年代から紙ナプ...



《私のビジネス日記帳》ヒーローを支えたい 杉本健

2024/01/17

 「アドエルム」は、「ヒーロー(アスリート)を支えたい」という僕の思いをきっかけに開発したテクノロジーです。色々な鉱物を使い分け、人体の生理反応を利用し、運動効率と休息効率を高めるための素材を作っています。 純粋無...



《私のビジネス日記帳》海の仕事からアパレルへ 松下一英

2024/01/10

 故郷の静岡県焼津市は遠洋漁業が盛んな街。親族にも船乗りがいて、豪州や南アフリカなど寄港するたびに彼らが買ってきた現地の土産物が自分の家にもたくさんありました。そんな環境ですから小さい頃から外国への憧れが強く、自分...



《私のビジネス日記帳》運命的な出会い 小林学

2023/12/27

 1988年のパリ。とある小雨のぱらつく土曜日に、クリニャンクールののみの市で異質なオーラを放つ1本の「リーバイス」501XXに出会った。当時はまだ気の利いたレプリカなどは存在していなかったので、古着屋で赤タブのE...



《私のビジネス日記帳》ポジションとしての社長業 越智勝寛

2023/12/20

 役職というのは、あくまでポジションであり、そのポジションとしての役割、責任を果たす義務を負っているのだと思います。これを権限だと思うのは、大きな間違いのもとです。 私は37歳で社長に指名されましたが、その時も、た...



《私のビジネス日記帳》チャンスは気づきから 柴田茂樹

2023/12/13

 当社の祖業は船舶用品卸です。しかし70年代ごろから造船不況と捕鯨禁止などの影響を受けて苦境に立たされます。81年に入社した私は、2代目の父と事業転換を模索していきました。 家族でキャンプに行ったのはそんなときです...



《私のビジネス日記帳》ファッションの力は大きい 田中タキ

2023/12/06

 コロナ下は、最初にファッションが切り捨てられました。私が扱っているような高級なドレスは、この世で一番要らないものになっちゃった。でも、豊かであることと無駄遣いは全く違うと思っています。 例えば、悲しいことがあって...



《私のビジネス日記帳》知の資産を橋渡し 小林学

2023/11/22

 ボクのデザイナー歴は25歳から始まるので今年で32年目。作る物は飽きもせずメンズカジュアル一辺倒。なかなかの持久力だと自分でも思う次第だ。 そんな中、最近思うのが今の自分を取り巻く環境や街並み、人、ファッション史...