《私のビジネス日記帳》産地は、発想を耕す場所 糸編代表 宮浦晋哉
2025/04/23
誤解されがちだが、産地は単に製造する場所ではない。ファッションデザイナーたちにとって〝起点〟のような場所になる。100年以上続く企業も多い日本の繊維産地には、創意工夫の詰まった膨大なアーカイブ資料が宝のように蓄積...
「私のビジネス日記帳」はファッションビジネス業界を代表する経営者・著名人に執筆いただいているコラムです。
2025/04/23
誤解されがちだが、産地は単に製造する場所ではない。ファッションデザイナーたちにとって〝起点〟のような場所になる。100年以上続く企業も多い日本の繊維産地には、創意工夫の詰まった膨大なアーカイブ資料が宝のように蓄積...
今回私がテーマに選んだのは「私の大義」についてである。それは心から愛する〝衣服〟や〝ファッション〟を通じて、この美しくもはかない地球を未来の世代へ受け継いでいくという使命だ。 言い換えれば、「美」と「表現」と「継...
大学を卒業して大手都市銀行に就職、ちょうどバブル経済が崩壊し不良債権という言葉が毎日紙面を騒がせていた時代でした。銀行にとっても企業にとっても厳しい時代で、大手証券会社が倒産、監督官庁であった大蔵省が解体され金融...
06年に「イッセイミヤケ」のデザイナーの役割を終え、独立したのは人生の大きな転機でした。99年から始めた「イッセイミヤケ・バイ・ナオキタキザワ」から〝イッセイ〟が取れた時に、自分が社会からどう評価されているのかを...
繊維工業は軽工業のため資本投入も比較的安価で、国家が工業化を進める上で参入がしやすく、発展していく過程で最初の産業の一つと言われる。日本では戦後復興に向けいち早く繊維工業が輸出を通じ外貨獲得に乗り出し、経済成長の...
今春も、ファッションが好きという気持ちを持ち、それを職業として選んだ多くの新入社員が、この業界の門をたたくことと思います。春物の立ち上がりのこの時期は新入荷の商品に袖を通すたびに、毎シーズン、高揚感を感じます。幸...
横浜岡田屋がハワイで欧米トップブランドの店を展開していた頃、教えを受けたのがサンモトヤマの茂登山長市郎さんでした。戦後すぐ海外一流ブランドを日本に紹介した茂登山さんには銀座並木通りの店で海外ブランドビジネスのみな...
いま弊社が掲げているスローガンです。今年9月に創業70年を迎えますが、そこを第3創業、これからの30年の元年と位置付け、ベンチャー精神で志事(しごと)をしていこうという意識です。その気持ちになるために本社オフィス...
「はたらけどはたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)楽にならざりぢっと手を見る」。有名な石川啄木の歌である。その所作のように手をじっと見てみるのだが、生命線が長いだけで、金運、恋愛運が全くたいしたことは無い、いや歳...
接客が怖かったミウラ&サンズですが、大学生になると先にアルバイトで働いていた友人に誘われ、私も働くようになりました。憧れが怖さに勝ったのです。毎日、入荷する商品を見たいがために、履修科目を午前中に固め、午後に授業...