【マスイユウのYUラブCPHFW】ファッションショー編 世界初の〝ハイブリッド〟ファッションウィーク

2020/08/24 06:29 更新有料会員限定


 ロックダウン(都市封鎖)後、初の〝デジタルではない〟ファッションウィークが開かれた。北欧最大のファッションイベント、コペンハーゲン・ファッションウィーク(CPHFW)が見いだしたのは、フィジカルとデジタルを組み合わせた〝ハイブリッド〟だった。まさしくそれは世界中のファッションウィークが模索する新しい時代の姿であり注目が集まった。

(ライター・益井祐)

【関連記事】【マスイユウのYUラブPFW】〝オンライン〟21年春夏編 若手注目株の動向は

 ヨーロッパの新型コロナウイルスによる活動制限が、バケーションシーズンに合わせて緩和された。デンマークでも、ビジネストラベルや観光客の受け入れが始まっていた。同国の感染者の累計は1万6000人弱、うち回復者は約1万3000人、死者は621人(8月17日現在)と、ヨーロッパにおいては新型コロナ対策に成功したと言っても良いのかもしれない。

 そんなこともあり、コペンハーゲンの街中はだいぶリラックスムード。マスクを着けていない人がほとんどだった。しかしながら他国同様に7月末から若干だが感染者が増えつつあり、公共交通機関や店舗内での着用者は増えたと言う。

 CPHFWは政府のガイドラインに従い、ブランドはマスクやアルコール消毒ジェルを用意。1イベントの参加人数の上限は100人、着席する場合は席の間隔を1メートル開けて配置し、感染拡大の防止に力を入れた。

1イベントの参加人数の上限を100人に

◇ ◇ ◇

 ハイブリッドファッションウィークとして、まず始めに行ったのは新しいデジタルプラットフォームのローンチだった。今回の会期が3日間であることに合わせて名付けられた「cphfw72h」では、ライブとデジタルコンテツを72時間発信。ライブストリーミングや映像作品ともに、軸となったのがデザイナーのQ&Aだった。現地での直接対話のほか、世界各国にいるジャーナリストを聞き手に迎え、ショーのスケジュールに合わせてライブ発信された。この〝生〟感こそ事前録画映像がメインだったパリやミラノのメンズに欠けていたものだったのかもしれない。

ライブとデジタルコンテツを72時間発信(cphfw72h)

ショーやイベント生放送

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ランキング形式のデータブック
プレゼントキャンペーン実施中!

キャンペーン詳細はこちら購読案内はこちら

キャンペーン詳細はこちら購読案内はこちら

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事