注目の東京ブランド新世代、大野陽平

2015/09/02 07:16 更新


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《東京ブランド新世代》「ヨウヘイ・オオノ」デザイナー 大野陽平

 ボンディングで新感覚のもの作り 今の時代のラグジュアリーとは?

 東京のデザイナーブランドで、新世代の動きが目立つようになってきた。「マメ」「アカネ・ウツノミヤ」「タロウ・ホリウチ」といった立ち上げ5年前後のブランド群が中堅規模に育ち、その次の世代が活動の幅を広げつつある。「ヨウヘイ・オオノ」も、期待の新世代ブランドの一つだ。(五十君花実)

 15~16年秋冬の展示会がひと段落したころ、セレクトショップ「リステア」「221リステア」の柴田麻衣子クリエーティブディレクターに、今シーズン興味を持った新進ブランドをたずねた。

 日本の大手セレクトショップの中では、最も若手ブランドを見ていると言ってもいい目利きのディレクターだ。その際に、香港やソウルのブランドに混じってヨウヘイ・オオノを挙げていた。買い付けには至っていないが、面白い服作りをしているということだった。

ノッティンガム芸術大学の卒業コレクションから。フューチャリスティックなミニマルテーストが持ち味
ノッティンガム芸術大学の卒業コレクションから。フューチャリスティックなミニマルテーストが持ち味

 ヨウヘイ・オオノは、86年生まれの大野陽平が手掛けている。大野は早稲田大学を中退後、文化服装学院、文化ファッション大学院大学を卒業、12年に神戸ファッションコンテストで特選賞を受賞。特典として英ノッティンガム芸術大学へ留学し、帰国後の14年11月にブランドを立ち上げた。


少ない工程でできる服

 ファーストシーズンの15~16年秋冬物で揃えたのは、学生時代から追求しているボンディングのテクニックを使ったウエア。幾何学的なパターンを取り入れた、ミニマルでフューチャリスティックなデザインが特徴だ。

 プルオーバーやドレスは、メンズスーツに使うウールストライプとスエット地とを樹脂で接着し、ヒートカットで裁断している。生地に厚みがあるため、マシンのような構築的なフォルムになるが、この手法にはフォルムの表現だけではない意図が込められている。

  「ボンディングやヒートカットを使うことで縫製箇所が減って、少ない工程でできる服です。一般的には、どこの産地で誰が作ったといったストーリーが見えるような手間ひま掛けた服が良いということになっているけれど、じゃあ3分でできる服は悪いの?」と大野。

15~16年秋冬コレクションから。ボンディングで重厚な質感を出した合皮のジャケットのルック
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